突然の訃報
近所の幼馴染が亡くなった、という噂が聞こえてきました。
先日まで、散歩している姿を見かけ、手術をしたりはあったのですが、
経過もよく、元気そうにみえました。
他の同級生たちに連絡して、真偽を確かめると、
やはり本当でした。
皆、あとから知った人が多く、なぜかお参りにもいけていないみたいでした。
私も、49日が過ぎてから知ったのでした。
お参りに伺いたいという友人と、早速弔問することにしました。
仏花のような小ぶりのアレンジメントをアーティフィシャルフラワーで作り、
それも御供しようか、とおもっていた矢先、
友人も勤務先の商品をもっていく、と言っていたので、
手持ちの在庫で作ることにしました。
いつもは、淡い色合いで作るのですが、
ふと、よくニコニコして明るかった彼のことを思い、
はっきりした紫をまぜることにしました。
弔問にうかがうと、彼の遺影は、屈託のないとびっきりの笑顔で写っていました。
お母様はその写真しかなかった、とお話していらっしゃいましたが、
いかにも彼らしい、と思いました。
思えば、いろんなことで、辛い思いも多々あった彼の人生でした。
しかし、すこしのあいだ、落ち込んだり、感情的になったり、ということもあったとしても、
すぐ立ち直って、ニコニコしていました。
ちょっとした問題を起こしたりするようなこともあったけれど、純粋な、子供のような魂を
持ち続け、疎んじられたりすることがあっても、また人懐こく寄っていくような人でした。
お母様は突然のことでさぞかしショックで、無念でいらっしゃったろうと思いますが、
その一方で、なんとなく、彼は特にやり残したことはないのではないか、と思いました。
遺影の、屈託のない笑顔が、大丈夫なんだよ、と言っている感じで、なんだか救われた感じもしました。
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